虎の穴〉ブラック
この仕事をはじめたのは、20年前になる。
外資系のコンサルティング会社の、
男女性別、学歴、年齢関係なし
の、ふれこみに惹かれて、入ったのだけれど
あれはブラックは、とうに越した
虎の穴
だったよね。
パワハラ、セクハラ、権力闘争
ありありの世界。
と、20年ぶりに再会した同僚と、広島のレモン鍋を挟んで話す夜。
きつい、つらい、厳しい会社だったけれど、
どうしてこんなになつかしく思うのだろう。
あのころ
数字や時間に追われながら、
誰より上にいかなければと、
ただ、それだけ、だったから、
反対に、
どんな悩みも小さなことに思えていた。
一番になりたい、
と思い込んだのは、性別関係なしと謳う会社ほど、差別や区別があったからで、
一番になった時に、まだ差別があったのなら、やめてやるというようなことだったような記憶。
仕事と思うな、人生と思え!
と、師は言う。
たしかに、仕事やあの会社が、私の人生を変えてくれた。
虎の穴、の話しをひとしきり。
週末ごとに貼り出される成績が、すべてだったあの頃。みんなよくやってたね。
なつかしき夜でした。
広島までお越しいただき、ありがとうFくん!
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