どこでもない場所
広島〜東京間飛行機で1時間半
この空間や時間がとても好きです。
特に帰りの飛行は、
ANAセレクトの音楽を聴きながら
ビールと
読みかけの本を、
携帯で。
ヘッドフォンをして
チャンネルを
classicに
合わせれば、
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
jazzに
合わせれば、
Nobody Knows
チャンネルを変えるたびに
愛するデューク:スティービーワンダー
オリビアを聴きながら:杏里
ビールが二本目になるころに
indigo waltz: 久保田利伸
音楽というのは、
タイムスリップを誘導する力を持っていて
音楽のあった時代の感覚を連れていってくれます。
どこでもない場所で、
今でない時間に行く
そういう感覚のまま、
ただ飛行機から地上を、
見降ろしていると
タイムスリップした時間に
何の問題もなかったかのように
楽しい時間だけが蘇ります。
なんだか、
今の下界のどれもが
解決できることのように思えるのは、
この時間と空間のプレゼント!
そして、
この世に時間がないということに
ちょっと
気づく瞬間でもあります。
起こるべきことを、過ごし
出会うべき人と、笑い
出会いと別れを繰り返すことに
意味があるのかと考えながら、
それでも
筋書きを生きているようなことに
気づいてしまう。
きっと本当の私たちは、
こんな場所(空の上)にいて、
自分たちの人生を眺めながら
暮らしていている・・・・
私達は遠い宇宙に生きていて
下にいるのは私でなく
私の幻想なのだろう、
とか・・・
と
思いめぐらすころに
いつも地上の場所と時間に戻る。
そうして
人間でいるしかない時間の場所、
住所のある場所に、
帰る。
そろそろ広島上空。
着陸の時間
では、
人間を楽しんでみようかなっ、
的な気分を
取り戻して
どんな自分か
体に戻していくのである。
どこでもない場所
から、降りていく
ベルトをしっかりつけながら
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