ばらばらばら!!
金曜日、客先会議に伺う。
ドアをあけたら
今日はカドモトさんに、花を持ってきたよ!
とYさん。
以前、バレンタインのお返しにと
小さなランの鉢植えをくださって
今回は、奥様が丹精こめて育てた
お庭のバラ🌹をたくさんいただきました。
ありがとうございました!!!
それを事務所に帰って花瓶へ
華やかになりました!
そしてバラを見ながら
思い出すフレーズ、
A rose is a rose is a rose.
、、、
私が社会人としてスタートしたのは
コピー機の製造販売をしているX社
その時に、
ちょっと離れた部署にいたI氏は、
多分ほかのメンバーから離れた距離感で
更に朝から新聞を切り抜いているなどの
窓から近い仕事の仕方をしていた。
下っ端の私としては、
直接関わる仕事がないけれど
お茶当番の時には
その方のカップに指定された
砂糖とミルクの量を入れる度に
砂糖を直接食べたらよいのに
と、毎回、
毒を渡す気分
だった記憶がある。
けれど
ある日、
私が大きなミスをして
長い時間叱られて、
散々トイレで泣いて
それでも深呼吸して
廊下で、
どんな感じで席に戻ろうか思案しながら、
戻れずに立ち尽くしていたら
I氏が通りがかって一言
A rose is a rose is a rose.
???
バラがバラでバラ???
クエスチョンを並べながらI氏を見たら
そのまま、あるがまま、
ですよ。
と立ち去った。
そして私は上司の席の横に立ち
頭を下げて席に着く
ふと、I氏をみると、
いつものように新聞を読んでいた。
そのころは、若くて
なぐさめてくれたのだ、
やさしいおじさんだ、と忘れていたのに
薔薇を見ると思い出す言葉
A rose is a rose is a rose.
あるがままに。
若かりしころ、
失敗ばかり、できないことばかり、
働く意味や働く価値もわからないまま
早く辞めたい、
早く逃げたい、
と思ってたころに
少し戻ってしまうバラを見て
客先をでる時に
若い方が働いている現場をひとめぐり。
そして彼らの背中に
A rose is a rose is a rose.
と、心の中で呟く日
歳を重ねていくと、
景色や物に見える物語が
深く広がっていくことがあるのかもしれない。
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